サトウキビ工場
SUGAR CANE FACTORY

マウイ島のサトウキビ工場

今日のハワイは観光の島であり、米国の重要な軍事拠点となっているが、かつてのハワイはプランテーションの島であった。そして、長年に渡ってハワイの経済を支え、発展させてきたのは、サトウキビやパイナップルのプランテーションである。現在、ハワイ州を代表する大手企業もプランテーション産業で得た利益を不動産や観光などに投資し、巨大になってきたのである。

サトウキビ栽培と砂糖の精製は以前ほどの規模で行われていないが、マウイ島では広大なサトウキビ畑が広がり、サトウキビから砂糖を精製する工場が稼働している。カフルイ空港近くのアレキサンダー&ボールドウィン社の工場横には、ハワイでのサトウキビプランテーションの歴史を紹介する博物館が併設されている。砂糖精製の現場における技術革新の歴史や、労働力としてサトウキビ産業を支えた各地からの移民の役割などが紹介されており、この島の歴史を知る上では、ぜひ訪れたい場所のひとつである。

(Puunene, Maui)