カウナカカイ
KAUNAKAKAI

カウナカカイ

のどかな田舎町の光景だ。写っている車の年式が古ければ、そして写真がモノクロであったならば、1950年代の町の様子だといっても信じてもらえるかもしれない。

ここはカウナカカイのメインストリート、モロカイ島でもっとも繁華街らしい場所だ。島でいちばん賑やかな場所がこのありさまであるから、島全体の様子も推して知るべしだ。

モロカイ島はハワイ諸島の中で5番目に大きい島であるが、開発の手が伸びていないため、訪れる観光客も少ない。言いかえれば、ハワイ諸島のなかでもっともハワイらしさが残っている島である。人口7千人ちょっとのこの島には、少し前までエレベーターも信号機もなかったほどだ。のどかなハワイの雰囲気を楽しむのであれば、この島を訪れるのがいいだろう。

ハワイ島のヒロがノスタルジックな町として、時間がゆっくりと流れる場所として紹介されることが多いが、どっこい、カウナカカイの方がはるかに上手である。

(Kaunakakai, Molokai)