ビーチで快適に過ごすために覚えておきたいこと

ビーチで禁止されていること

ハワイでは公共の場所での喫煙がほぼ全面的に禁止されています。屋外であるビーチやビーチパークでも例外なく禁煙です。また、電子タバコや加熱式タバコも禁止です。違反すると高額な罰金を支払うことになりますので喫煙者の方は気をつけてください。

煙草とともに禁じられているのがビーチでの飲酒です。アルコール度数の低いビールなどを含めて飲酒は一切できません。日本のビーチだと缶ビールを飲みながらなんてこともありますが、ハワイでは法律違反になります。ビーチパークではバーベキューを楽しむこともできますが、ビーチパークも公共の場所ですのでアルコールなしのバーベキューとなります。ビーチでどうしても飲みたくなったら、ビーチの背後にあるホテルのビーチバーなどを利用しましょう。

ラニアケアビーチでウミガメを見る人々
ラニアケアビーチでウミガメを見る人々。決められた距離を守って!

オアフ島のラニアケアビーチやハワイ島のブラックサンドビーチなどでは高い確率でウミガメを見ることができます。また、ハワイアンモンクシールがお昼寝にやってくるビーチもあります。このような動物は保護対象となっていて、触ったり餌をあげたりすることはもちろん一定の距離以内に近づくことも禁止されています。多くの場合、監視員の方がウミガメやハワイアンモンクシールの周囲にロープを張って近づけないようにしていますが、そうでない場合も可愛いからとか珍しいからと近づくことは止めましょう。こちらも高額な罰金の対象となります。ちなみにハワイアンモンクシールは人間が近づくと、攻撃してくることもあるそうです。この他、サンゴ礁を採取したり持ち帰ることも禁じられています。

ハナウマベイでは環境保護のために水溶性のサンオイルが禁止されていますが、他のビーチでも美しいハワイの海を汚さないために気をつけたいものです

ビーチのやって来たハワイアンモンクシール
絶滅危惧種のハワイアンモンクシール。遠くから見守りましょう。

ハワイの伝統や社会に敬意を表す

サーフィンの世界では、ビジターのサーファーはローカルのサーファーに敬意を払うのが常識です。ビーチでの過ごし方にも同じことが言えるのではないでしょうか。もちろんハワイのビーチは公共の場所なので、誰でも自由に遊ぶことができます。他方、ビーチは地元で暮らす人々の生活に密着した場所でもあります。また古代ハワイのヘイアウ(神殿)が近くにあったり、神事に使用されていた神聖な場所というケースもあります。日本人の旅行者がローカルのビーチへ行く場合、身勝手な振る舞いはせず、地元の慣習やルールに従うことが望ましいでしょう。入ってはいけない場所や泳いでは行けない場所には特に注意が必要です。ラニカイビーチワイマナロビーチなどにツアーバンや観光バスの乗り入れが禁止されているのもそのような考えによるものと考えられます。

体調管理と日焼け対策をきちんとする

日本とハワイには5時間の時差(マイナス19時間)があります。ハワイに到着して間もない頃は身体がハワイ時間に慣れておらず、時差ボケの症状を感じることもあります。このような時は泳ぎに自信のある方でも無理しないようにしたいものです。波が高かったり、潮の流れが速かったりする慣れない海で思わぬ事故が起こることもありますので注意しましょう。

ハワイの日差しはとても強く、うっかりビーチで眠ってしまったりすると全身が真っ赤になり、ヤケドと同じ症状になります。あらかじめ日焼け止めクリームやサンオイルなどでプロテクトしましょう。日本から自分に合った日焼け止めを持って行くのが望ましいですが、ABCストアドラッグストアなどでも調達できます。日焼け止めとともにローションなどのスキンケア製品で日焼け後の肌をケアするのも忘れないようにしましょう。アロエなどが配合されたクールダウン用のスキンケア製品もハワイ到着後に調達できます。

日差しの強いワイキキビーチ
日差しが強いのできちんとした対策を!

日差しの強いビーチでは熱中症になる人も少なくありません。ビーチに出かける時は、よく冷えたミネラルウォーターやスポーツドリンクを持って行きたいものです。アルコール禁止なので、よく冷えたビールはダメです。

ビーチパークの施設

ハワイの多くのビーチはビーチパークとして整備されており、シャワー、トイレ、更衣スペースが設置されています。トイレと更衣室はセットになっていますが、落書きが多かったり汚かったりで着替える気分にならないところもあります。ロッカーなどはなく、ただの外から見えないスペースと考えておくといいでしょう。また、日本人には信じられないことですが、トイレの個室のドアがないところもあります。

ワイマナロビーチにあるトイレと更衣室
ワイマナロビーチにあるトイレと更衣スペース。どこのビーチもこのスタイル。
アラモアナビーチのシャワー
アラモアナビーチのシャワー。砂を洗い流して帰れるのはうれしい。

ビーチの背後には芝生広場やピクニックテーブル、子供向けの遊具などがあり、海で遊ぶだけでなくお弁当を食べたりバーベキューを楽しんだりできるようになっていて、週末には多くのローカルの人々で賑わっています。

ビーチパークにあるピクニックテーブル
ビーチサイドのピクニックテーブル。こんな場所で食べるランチは最高!

ワイキキ以外のほとんどのビーチパークには駐車場がありますが、人気のビーチや週末のビーチパークの駐車場は満車で入れないこともあります。駐車場に入れない場合、周辺の路上などに駐車すると駐車違反として摘発されることが多くなっています。

ホオキパビーチパークの駐車場
マウイ島ホオキパビーチパークの駐車場。週末は満車になることが多い。

ゴミはきちんと処理する

ハワイのビーチやビーチパークではゴミ箱が設置されているところがあります。それらのゴミ箱を利用する場合は、リサイクルするものとそうでないものにきちんと分別して指定された場所に捨てましょう。ビーチ周辺にゴミ箱が設置されていない場合は、ゴミは必ず持ち帰ってください。美しいビーチはいつまでも美しく保ちたいものです。